変形性膝関節症とは

理学療法士 坂牧です。今回は、膝についての投稿となります。

 

歩いているとき、立ち座りをするとき、階段の昇り降りをするときなど・・・

日常生活の中で、膝に違和感や痛みが生じる瞬間はありませんか。

 

症状が続くと、やがて膝の関節内にある軟骨がすり減ってしまい、

骨同士が刺激を受け骨棘といういわゆるとげが出来てしまったり骨が変形してしまう

【変形性膝関節症】と呼ばれる病気になる可能性が高くなります。

 

変形性膝関節症でお悩みの方の一番の訴えは痛みになります。

また痛いことで日常生活を過度に制限することにより筋力低下や二次的な虚弱状態による

フレイルやサルコペニアへの原因にもなるのです。

 

この変形性膝関節症に対して直接的な予防はありませんが、

以下を行うことでそれに伴うリスクと重症度が軽減できます。

 

①適した体重の管理を行う

重い体重は膝への負担が多くなります。肥満の解消が必要となります。

また栄養バランスは筋肉に影響します。バランスの良い食事を心掛けましょう。

 

②運動習慣を心掛ける

膝の周辺の筋肉が膝の負担を軽減させます。特に大腿四頭筋を鍛えましょう

また膝に負担をなるべくかけない水泳や固定式自転車運動も有効です。

 

③生活動作を見直す

段差や階段昇降、お風呂のまたぎ動作など日常生活にて膝に負担のかかる場面がたくさんあります。

手すりの利用や段差の解消(スロープなど)を検討し、普段から膝に負担がかかる場面を少なくしましょう。

 

まとめ

 

変形性膝関節症はすぐに治るような病気ではなく日々の生活の見直しの積み重ねにより症状の改善へとつながっていきますので症状にお困りの方は一度ご相談ください。

 

 

 

三鷹北病院